2025年11月2日、東京・芝公園で高市早苗政権に反対する大規模デモが開催されました。しかし、その主張の奇妙さと運営方法の異様さから、ネット上では怒りや反論を通り越して「大爆笑の実態」として大きな話題となっています。
事前に拡散されたチラシには、「極右・排外主義、改憲・戦争の高市政権たおせ!」「戦争を止め、社会を変える!」といった勇ましいスローガンが並ぶ一方で、目を疑うような記述がありました。なんと、このデモ、参加費として一人500円を徴収するというのです。さらに、デモの目的として掲げられたのは「米日の中国侵略戦争阻止!」。多くの国民が「そんな戦争、いつ計画されたんだ?」と首を傾げる、現実離れした主張が堂々と展開されていました。
本記事では、この常軌を逸した「アンチ高市デモ」の背景を徹底的に深掘りします。なぜ彼らは参加者からお金を取るのか?「米日の中国侵略戦争」という妄想はどこから来たのか?そして、このデモを主催する労働組合「国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)」と、その背後で糸を引く過激派暴力集団「中核派」の驚くべき正体に迫ります。これは単なる政治批判ではありません。現実から乖離し、独自の終末論的世界観に没入する特定集団の奇妙な生態を明らかにする、現代社会の一断面の記録です。
第1章:ツッコミどころ満載!前代未聞の「有料デモ」の衝撃
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2025年11月2日、日曜日。東京・芝公園23号地で「労働者大集会&大デモ」と銘打たれた政治集会が開催されました。主催者の発表によれば、約2,150人が結集したとされています。事前にSNSなどで拡散されたチラシには、ピンク色を基調とした派手なデザインで、高市総理の写真と共に「高市政権たおせ!」という大きな文字が躍っていました。
しかし、ネットユーザーたちの度肝を抜いたのは、その主張以上に「Anti-War Rally & Grand March 参加費500円」と明記された一文でした。
「金払ってデモに参加するの?w」ネットに溢れる失笑と困惑
通常、政治デモや集会では、カンパを募ることはあっても、参加者から一律に参加費を徴収することは極めて異例です。労働組合が主催する場合、むしろ組合員には日当が支払われるケースさえあります。そのため、この「有料デモ」は瞬く間に嘲笑の的となりました。
- 「ちょwwwお金取るの?www」
- 「しょうーもない集まりで労働者の休日と金巻き上げんなよ!」
- 「完全に労働者の敵やろ?組合なんて辞めたらええんや!」
- 「迷惑かけまくってる警察の方にでも寄付しろよ、ほんと何やってんだか」
SNS上では、このようなツッコミが殺到。本来、主義主張に賛同する人々が自発的に集まるはずのデモで、なぜ参加費が必要なのか。その不透明な資金の流れと、参加のハードルを自ら上げるかのような運営方針に、多くの人が首を傾げました。この時点で、このデモは真摯な政治運動というよりも、どこか滑稽で閉鎖的な「内輪のイベント」という印象を世間に与えてしまったのです。
第2章:妄想の世界線?「米日の中国侵略戦争を阻止せよ!」という謎スローガン
このデモの奇妙さは、参加費だけにとどまりません。チラシの中心部分に、黄色い背景でひときわ大きく書かれていたスローガンは、さらに多くの国民を困惑させました。
「米日の中国侵略戦争阻止!」
この言葉を見て、ほとんどの日本人は「一体何の話だ?」と感じたことでしょう。高市政権は、日本の防衛力を強化し、日米同盟を基軸とした抑止力を高める方針を明確にしています。これは、近年軍事的圧力を強める中国の動向を踏まえた、現実的な安全保障政策の一環です。しかし、これを「中国への侵略戦争」と解釈するのは、あまりにも飛躍した論理と言わざるを得ません。
現実とかけ離れた主張にネット総ツッコミ
ネット上では、この突拍子もない主張に対しても、冷静かつ的確なツッコミが相次ぎました。
- 「高市さんは侵略も戦争もしてないし、するとも言ってないのに何を怯えてるの?」
- 「米日が中国に対して侵略戦争するわけないだろ。中国が日本を侵略するメリットはあってもこっちには無いわ」
- 「一体、侵略しようとしているのはどっちだよ、と突っ込みたくなりますが」
- 「少なくとも今の日本はどちらかというと平和ボケしていて、戦争なんて別世界の話だと思うような国なのに」
これらの反応が示すように、一般の国民感情からすれば、「日本が中国を侵略する」というシナリオは全く現実味がありません。むしろ、尖閣諸島周辺での中国公船による領海侵入や、台湾に対する軍事的威嚇など、現状では中国側が覇権主義的な動きを強めていると認識されています。
高市総理の政策は、こうした脅威に対して「日本国民の生命と財産を守る」ための備えを固めるものであり、それを「侵略戦争の準備」と断じるのは、意図的な歪曲か、あるいは極めて特殊な世界認識に基づいているとしか考えられません。では、なぜ彼らはこのような常人には理解しがたい主張を大真面目に叫ぶのでしょうか。その答えは、主催者の正体に隠されていました。
第3章:デモ主催者の正体―過激派暴力集団「中核派」の影響下にいる「動労千葉」
この珍妙なデモの呼びかけ人として名を連ねているのは、「国鉄千葉動力車労働組合(通称:動労千葉)」「国鉄闘争全国運動」「改憲・戦争阻止!大行進」といった団体です。一見すると、普通の労働組合や市民団体のように見えますが、その中心にいる「動労千葉」は、極めて特異な背景を持つ組織です。
「動労千葉」と極左暴力集団「中核派」の切っても切れない関係
「動労千葉」は、旧国鉄時代に存在した国鉄動力車労働組合(動労)から分裂して生まれた労働組合です。その最大の特徴は、日本の警察が「極左暴力集団」と規定する新左翼党派「革命的共産主義者同盟全国委員会(通称:中核派)」の強い影響下にあるとされている点です。
中核派は、「反帝国主義・反スターリン主義」を掲げ、暴力による共産主義革命を目指す過激派組織です。1970年代から80年代にかけて、他の党派との間で「内ゲバ」と呼ばれる凄惨なリンチ殺人を繰り返し、成田空港建設に反対する三里塚闘争では数々のテロ・ゲリラ事件を引き起こしました。
動労千葉は、この中核派の思想に同調し、国鉄分割民営化に際しては激しい反対闘争を展開。その闘争スタイルは、一般的な労働運動の枠を超え、過激な実力行使も辞さないものでした。現在も、JR東日本内に存在する数少ない急進的な組合として活動を続けています。
つまり、11月2日の反高市デモは、単なる政権批判の集会ではなく、中核派の政治思想に基づき、その影響下にある労働組合が動員をかけた政治活動だったのです。
なぜ彼らは「中国侵略戦争」を叫ぶのか?
中核派の思想の根幹には、「帝国主義(=日米などの資本主義国家)打倒」があります。彼らの世界観では、日米同盟は「侵略的な軍事同盟」であり、資本主義体制を維持するために常に戦争を必要としていると捉えられています。
このレンズを通して高市政権を見ると、防衛費の増額や日米連携の強化といった全ての政策が、「中国への侵略戦争の準備」としか映らないのです。彼らにとって、高市総理は「日本帝国主義の戦争突撃政権」の首魁であり、「打倒」すべき敵となります。
これは、客観的な事実に基づいた分析ではなく、まず「日米帝国主義は悪であり、戦争を企んでいる」という結論ありきの、極めてイデオロギー的な解釈です。一般国民が「平和ボケ」と揶揄されるほど戦争を実感していない中で、彼らだけが「目前に迫った中国侵略戦争」という架空の危機を叫んでいる。この認識のズレこそが、デモの主張が多くの人にとって「意味不明な妄想」にしか聞こえない根本的な原因なのです。
第4章:「労働者の敵」は誰だ?矛盾だらけの主張とネットの厳しい視線
このデモは「労働者大集会」と銘打たれていますが、その実態は「労働者のための運動」とは程遠いものでした。むしろ、多くのネットユーザーは、彼らの行動こそが労働者の利益に反していると指摘しています。
休日を返上し、自腹で参加する「労働者」の謎
前述の通り、参加費500円というシステムは、「労働者のための集会」という看板とは明らかに矛盾しています。ネット上では、「しょーもない集まりで労働者の休日と金巻き上げんなよ!完全に労働者の敵やろ?」という痛烈な批判が見られました。
このデモの主催団体である動労千葉の機関紙「前進」などを読むと、彼らが理想とするのは、ストライキや実力闘争によって資本家(企業)や国家権力と対決する「階級的労働運動」です。しかし、今回のデモでは、その矛先は政権だけでなく、デモに参加する人々にも向けられているかのような印象を与えてしまいました。
対案なき「たおせ!」の空虚さ
チラシには「高市政権たおせ!」というスローガンが大きく掲げられていますが、では、高市政権を倒した後にどのような社会を目指すのか、具体的な対案はほとんど示されていません。
- 「ちなみに高市政権を倒して小泉政権にでもしたいのかな?」
- 「何政権にしたいの?ソコが何も見えない」
ネット上で見られたこうした疑問は、この運動の本質を突いています。彼らの目的は、建設的な対案を提示してより良い社会を築くことではなく、「打倒」そのものにあるように見受けられます。中核派の掲げる「暴力革命」「プロレタリア独裁」といった最終目標は、あまりに現実離れしているため、チラシで公然と訴えることはできません。その結果、スローガンは「たおせ!」という破壊的な言葉だけに終始し、多くの国民の共感を得ることができないのです。
結論:常軌を逸した「反高市デモ」が浮き彫りにした、過激派の断末魔と日本の健全さ
11月2日に開催された反高市デモは、その奇妙な主張と運営方法によって、結果的に主催者側の特異な思想と社会からの孤立を浮き彫りにするだけのイベントとなりました。
「米日の中国侵略戦争」という架空の危機を煽り、参加者から500円を徴収して動員をかける。その背後には、かつて暴力とテロで社会を混乱させた過激派「中核派」の影がちらつきます。彼らが描く世界は、大多数の国民が暮らす現実とは全く異なるパラレルワールドであり、その言葉はもはや共感や議論の対象にすらなり得ず、ただの笑いの種として消費されていきました。
この一件は、見方を変えれば、日本の社会の健全さを示すものとも言えるでしょう。高市政権に対しては、政策ごとに様々な賛否両論があります。しかし、だからといって「侵略戦争を企んでいる」といった根拠のない陰謀論に飛びつく国民はほとんどいませんでした。有料デモという不可解なシステムに対しても、多くの人がユーモアを交えつつ冷静にツッコミを入れ、そのおかしさを共有しました。
高市総理が進める防衛力の強化は、「戦争をするため」ではなく、「戦争を未然に防ぎ、日本の平和と国民の生活を守るため」の抑止力です。この現実を理解しているからこそ、国民は中核派のような勢力の妄想に付き合うことなく、彼らの常軌を逸した主張を一笑に付すことができたのです。
アンチ高市を掲げたはずのデモが、結果的に高市総理の進める現実的な安全保障政策の重要性を逆説的に浮かび上がらせ、主催者である過激派集団の滑稽さと時代錯誤感を満天下に晒した――。これこそが、今回の「大爆笑デモ」の顛末だったと言えるでしょう。彼らが本当に「社会を変える」と信じているのであれば、まずはその現実離れした妄想から目を覚まし、自分たちが世間からどのように見られているのかを直視することから始めるべきではないでしょうか。


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