永田町に激震が走っている。高市早苗政権が発足して以来、いまだ燻り続ける自民党の裏金問題。しかし、その背後で、高市総理を失脚させようとする党内の陰湿な権力闘争が繰り広げられていることが、ジャーナリスト・須田慎一郎氏の暴露により明らかになった。国民不在の醜い足の引っ張り合い、その中心にいるのは「参議院のドン」と呼ばれる大物議員だった。これは単なる政策対立ではない。高市総理と、彼女が抜擢した小野田紀美大臣という「改革の芽」を潰そうとする、旧態依然とした勢力による陰湿なクーデター未遂事件である。
発端は裏金議員の入閣問題―しかし、それは口実だった
Contents
この暗闘の表向きのきっかけは、自民党の派閥裏金事件で政治資金収支報告書への不記載があった佐藤啓・参議院議員の官房副長官への起用問題だ。立憲民主党や公明党などの野党は「裏金議員を閣僚に加えることはけしからん」と猛反発。国会審議の場で佐藤氏の出席を拒否するなど、厳しい姿勢で政権を追及している。
もちろん、政治資金問題が許されるべきではないのは論を俟たない。しかし、須田慎一郎氏が11月6日に自身のYouTubeチャンネル「ただいま取材中」で投じた爆弾は、この問題が単なる与野党対立ではないことを示していた。須田氏によれば、自民党内部、それも参議院を牛耳る重鎮が、この佐藤氏の問題を意図的に利用し、高市政権を揺さぶるために暗躍しているというのだ。
その人物こそ、自民党参議院幹事長の石井準一氏である。
「参議院のドン」石井準一氏の怒り―原因は小野田紀美氏の「大抜擢」
須田氏の取材によれば、石井氏が高市政権に反旗を翻した直接の原因は、佐藤氏の裏金問題ではない。彼が激怒したのは、高市総理が断行した小野田紀美氏の経済安全保障担当大臣への抜擢人事だった。
自民党の参議院には、「参議院から閣僚を出す際は、総理大臣でさえも口出しできない」という古くからの悪しき慣習が存在するという。参議院の人事は、石井氏のような参院の重鎮たちが取り仕切る聖域であり、総理の意向といえどもそれを覆すことは許されない、というのだ。
しかし、高市総理はこの旧弊を打ち破った。当選回数や派閥の論理ではなく、実力と国民からの期待を重視し、参議院議員である小野田氏を閣僚に大抜擢した。この「高市人事」が、「参院のドン」として君臨してきた石井氏のプライドを著しく傷つけ、逆鱗に触れたのだ。
政策への不満ではない。ただ自らの権益が侵されたことへの私怨。その腹いせのために、石井氏は高市政権を内側から崩そうと画策した。その手口こそが、野党と水面下で連携し、佐藤官房副長官の問題を針小棒大に騒ぎ立て、国会を停滞させるという、およそ国民不在の権力闘争だったのである。
造反の証拠―立憲とつながり、政府に反発する石井氏
にわかには信じがたい話だが、伏線はあった。石井氏は以前から、佐藤氏の官房副長官起用について「望ましくない」と公言し、政府側に懸念を伝えていたことを会見でも認めている。表向きは裏金問題への懸念を装っているが、その実、高市総理への人事に対する不満を表明していたのだ。
須田氏の告発によれば、石井氏は立憲民主党と裏でつながっており、佐藤氏の件で国会を空転させることで、高市総理の指導力にダメージを与えようとしているという。自らの意に沿わない人事を強行した高市総理と、その象徴である小野田大臣。この二人を失脚させるためなら、野党と手を組むことさえ厭わない。これが「参院のドン」の正体かと、ネット上では怒りと呆れの声が渦巻いている。
「政策に不満があるわけじゃなくて、小野田紀美が選ばれたことが不満って話だと、それは政治じゃなくて権力ごっこだよな」「爺さんのプライドだけで若い議員の活躍を阻んでる!としか思えない」「立憲と組むって少しずつアクが炙り出される。こんなことやってるから自民党の支持率は低空飛行のままなんだ」
国民の目はごまかせない。今回の造反劇は、高市氏個人の支持は高くても、自民党全体の支持が伸び悩む根本的な原因が、こうした党内の旧態依然とした体質にあることを白日の下に晒した。
終わらせるべき悪しき慣習と国民の武器
そもそも、総理大臣が参議院の人事に口を出せないという慣習自体がおかしい。それは派閥の論理であり、国民の意思とは全く関係のないところで人事が決まる密室政治の象徴だ。高市総理がその悪習を打ち破ったことは、称賛されるべき改革の一歩である。
石井氏のような一部の重鎮議員が私怨で国政を歪める行為は、断じて許されるものではない。彼らがやっていることは、もはや政治ではなく、国家の機能を麻痺させるテロ行為に等しい。
我々国民には、SNSという強力な武器がある。いつまでも裏金問題や下らない権力争いで政治を停滞させる議員たちは、与党であろうと野党であろうと国民の敵だ。石井氏のような旧時代の亡霊にこれ以上、日本の未来を食い物にさせてはならない。
高市総理、そして小野田大臣には、このような内部からの卑劣な攻撃に決して屈することなく、国民のための政策を前に進めてもらいたい。我々国民は、古い慣習や権力にしがみつく老害議員ではなく、未来を見据えて戦う真の政治家をこそ、断固として支持する。この国の主権者は、永田町のドンではなく、国民一人ひとりなのだから。


コメント